【西宮市】股関節が痛い原因は?鼠径部・外側・お尻の場所別に考えられる病気と治療
2026/07/08
「歩き始めに足の付け根が痛い」
「立ち上がるときに股関節が痛む」
「横向きで寝ると股関節の外側が痛い」
「スポーツ中に鼠径部が痛くなる」
このような股関節の痛みでお困りではありませんか。
股関節痛の原因は、変形性股関節症だけではありません。年齢や痛む場所、症状が始まったきっかけによって、考えられる病気は大きく異なります。
実際に日本整形外科学会では、股関節周辺の代表的な病気として、変形性股関節症、股関節形成不全、大腿骨頭壊死症、大腿骨頚部骨折、鼠径部痛症候群などが挙げられています。
そのため、
「股関節が痛いから年齢のせい」
「レントゲンで変形があるから、すべての痛みの原因は変形」
と単純に考えるのではなく、痛みの場所や動作との関係を確認したうえで原因を評価することが大切です。
西宮市のいくま整形外科では、股関節そのものだけでなく、腰や骨盤、股関節周囲の筋肉・腱なども含めて痛みの原因を考え、必要に応じて検査や治療、理学療法士によるリハビリテーションを行っています。
股関節はどこにある?
患者さんから、
「股関節というのは横の出っ張ったところですか?」
と聞かれることがあります。
股関節は、骨盤と太ももの骨である大腿骨をつなぐ関節です。そのため、股関節そのものの異常では、鼠径部、つまり足の付け根の前側に痛みを感じることが多いのが特徴です。
一方で、股関節の外側やお尻に痛みを感じる場合には、股関節周囲の腱や筋肉など、関節の外側に原因があるケースもあります。
したがって、「股関節が痛い」という症状では、まずどの場所が痛むのかを確認することが重要です。
股関節痛の原因を痛む場所から考える
1.鼠径部・足の付け根が痛い
股関節の病気でよくみられるのが、鼠径部、つまり足の付け根の痛みです。
特に、
- 立ち上がると痛い
- 歩き始めに痛い
- 長時間歩くと痛くなる
- 靴下を履きにくい
- 足の爪を切りにくい
- 車の乗り降りで痛い
といった症状がある場合には、変形性股関節症などの股関節内の病気を考えます。
日本整形外科学会によると、変形性股関節症では初期に立ち上がりや歩き始めで鼠径部に痛みを感じ、進行すると歩行時痛だけでなく持続痛や夜間痛が生じることがあります。また、靴下を履く、足の爪を切る、階段を昇り降りするといった日常生活動作にも支障が出ることがあります。
2.股関節の外側が痛い
「股関節が痛い」と受診されても、実際には関節そのものではなく、太ももの付け根の外側にある腱やその周辺組織が痛みの原因になっていることがあります。
例えば、
「痛い側を下にして寝ると痛い」
「横向きで寝られない」
「歩き過ぎると外側が痛くなる」
「階段を上ると痛い」
といった症状です。
このような股関節外側部の痛みについては、関節内の病気だけでなく、股関節周囲の腱や軟部組織を含めて評価する必要があります。
特に、鼠径部ではなく外側がピンポイントで痛い場合には、変形性股関節症以外の原因も考える必要があります。
3.お尻が痛い
お尻の痛みを「股関節痛」と感じて来院される患者さんも少なくありません。
お尻の痛みの場合には、
- 股関節周囲の筋肉や腱の障害
- 腰椎由来の痛み
- 坐骨神経に関連する症状
- 仙腸関節周辺の痛み
など、股関節以外の原因も考える必要があります。
特に腰痛があり、お尻から太ももやふくらはぎにかけて痛みやしびれが広がる場合には、腰椎から出る神経が関係している可能性があります。
股関節が原因なのか、腰から来ているのかを見分けることは、治療方針を決めるうえで非常に重要です。
股関節痛で考えられる主な病気
変形性股関節症
中高年の股関節痛で代表的な病気が、変形性股関節症です。
股関節の軟骨が傷み、関節の隙間が狭くなったり骨が変形したりすることで、痛みや動きの制限が生じます。
日本では、股関節の受け皿となる部分の形成が十分でない臼蓋形成不全・股関節形成不全を背景として変形性股関節症を発症するケースが多いとされています。
初期には、
「朝の歩き始めだけ痛い」
「立ち上がった瞬間だけ痛い」
「長く歩いた日だけ痛い」
といった比較的軽い症状から始まることがあります。
進行すると、歩行距離の低下や可動域制限が起こり、靴下を履く、爪を切る、階段を使うなどの日常生活に影響することがあります。
治療は病気の進行度や症状に応じて、薬物療法、生活動作の見直し、運動療法などの保存治療が行われ、保存治療で十分な改善が得られず日常生活への影響が大きい場合には手術治療が検討されます。
大腿骨頭壊死症
比較的急に股関節が痛くなった場合には、大腿骨頭壊死症も鑑別に入ります。
大腿骨頭壊死症は、大腿骨頭の一部が壊死し、その部分に圧潰が生じることで痛みが出現する病気です。日本整形外科学会は、特発性大腿骨頭壊死症について、変形性股関節症と比べて比較的急に股関節痛や跛行が出現することがあると説明しています。
股関節痛を「筋肉痛だろう」と自己判断せず、痛みが続く場合には整形外科での評価が必要です。
スポーツによる股関節・鼠径部痛
サッカー、ラグビー、陸上競技などのスポーツをしている方では、股関節や鼠径部の痛みが問題になることがあります。
鼠径部痛症候群、いわゆるグロインペインでは、股関節だけを単独で考えるのではなく、体幹、骨盤、股関節、下肢の動きの連動を含めた評価が重要です。日本スポーツ整形外科学会の資料でも、体幹から下肢を連動させる協調運動の重要性が示されています。
また、スポーツ選手の股関節痛では、股関節インピンジメントや股関節唇障害などが関係する場合もあります。日本スポーツ整形外科学会でも股関節インピンジメントをスポーツ障害の一つとして取り上げています。
スポーツによる股関節痛を放置して練習を続けるのではなく、原因を確認して競技動作や身体機能を見直すことが大切です。
転倒後の股関節痛・高齢者の股関節痛
転倒した後に股関節や足の付け根が強く痛む場合には、大腿骨頚部骨折などの骨折に注意が必要です。
大腿骨頚部骨折では股関節周辺に痛みが生じ、多くの場合で立つことや歩くことが難しくなります。
特に高齢者では、
「家の中で転んだだけだから大丈夫」
「強くぶつけていないから骨折ではない」
と自己判断しないことが重要です。
転倒後から股関節痛があり、歩けない、体重をかけられない、痛みが非常に強い場合には、早めに整形外科を受診してください。
股関節痛は整形外科でどのように調べる?
股関節痛の診察では、まず痛みの場所と症状が出る動作を確認します。
例えば、
- 鼠径部が痛いのか
- 外側が痛いのか
- お尻が痛いのか
- 歩き始めが痛いのか
- 長時間歩くと痛いのか
- 安静にしていても痛いのか
- 夜間も痛いのか
- スポーツ中に痛むのか
などを詳しく確認します。
そのうえで、股関節の動き、歩き方、筋力、腰からの神経症状の有無などを評価します。
必要に応じてレントゲン検査を行い、骨の形態や関節の変化などを確認します。診察所見や症状によっては、さらに詳しい画像検査が必要になる場合があり、適切な医療機関と連携して精密検査や専門的な治療につなげます。
当院では理学療法士によるリハビリテーションを行っています
股関節痛の治療では、薬で痛みを抑えるだけではなく、なぜ股関節に負担が集中しているのかを考えることも重要です。
西宮市のいくま整形外科では、医師の診察のうえ必要と判断した患者さんに対して、理学療法士によるリハビリテーションを行っています。
患者さんの状態に応じて、
- 股関節の可動域の評価
- 股関節周囲の筋力評価
- 歩き方の確認
- 立ち上がり動作の確認
- 骨盤や体幹を含めた動作評価
- 自宅で行う運動の指導
- 日常生活で股関節に負担がかかる動作の見直し
などを行います。
変形性股関節症に対する保存治療でも、股関節への負担を減らす生活上の工夫や、状態に応じた運動療法が治療の一部になります。
ただし、股関節痛があるからといって、すべての患者さんが同じストレッチや筋力トレーニングを行えばよいわけではありません。
病気の種類や痛みの程度によっては、無理な運動が症状を悪化させる可能性もあります。そのため、まず原因を評価し、その人に合った治療方法を考えることが重要です。
こんな股関節痛は早めに受診してください
股関節痛の中でも、次のような場合には早めの受診をおすすめします。
- 転倒後から歩けない
- 足に体重をかけられない
- 急に強い股関節痛が出た
- 徐々に歩ける距離が短くなっている
- 夜も痛くて眠れない
- 足の付け根の痛みが数週間続いている
- 股関節が動かしにくくなってきた
- スポーツを休んでも痛みが改善しない
特に転倒後の強い痛みや荷重困難では骨折の可能性があるため、早期の評価が必要です。
股関節の痛みを「年齢のせい」と決めつけないことが大切です
股関節痛には、変形性股関節症、股関節形成不全、大腿骨頭壊死症、骨折、スポーツによる鼠径部痛など、さまざまな原因があります。
また、同じ「股関節が痛い」という症状でも、
鼠径部が痛いのか、外側が痛いのか、お尻が痛いのか
によって考える原因は異なります。
西宮市のいくま整形外科では、股関節痛について、痛む場所や症状が出る動作を確認し、診察や必要な検査を行ったうえで治療方針を考えています。
必要に応じて理学療法士によるリハビリテーションを行い、股関節だけでなく、歩き方や骨盤・体幹を含めた身体の使い方を確認しながら、患者さんの状態に応じた治療を進めます。
歩き始めに足の付け根が痛い、立ち上がると股関節が痛い、横向きで寝ると股関節の外側が痛い、スポーツ中の鼠径部痛が続くなどの症状でお困りの方は、整形外科で一度原因を確認することをおすすめします。
----------------------------------------------------------------------
いくま整形外科
住所 : 兵庫県西宮市上田西町3-43
サンロイヤル武庫川サンク 1階
電話番号 :
0798-40-1350
甲子園で怪我後の不安に対応
甲子園でスポーツ外傷をケア
----------------------------------------------------------------------

