鼠径部痛症候群(グロインペイン)とは?スポーツ中の股関節・足の付け根の痛みを西宮の整形外科が解説
2026/07/21
「サッカーでボールを蹴ると足の付け根が痛い」「走ると鼠径部が痛い」「腹筋や起き上がり動作で股関節の前が痛む」。このような症状がある場合、鼠径部痛症候群、いわゆるグロインペイン症候群の可能性があります。
鼠径部痛症候群は、スポーツ選手に多い股関節周囲の痛みの総称です。特にサッカー、ラグビー、陸上、バスケットボール、テニスなど、ダッシュ、キック、方向転換、ジャンプ、体幹のひねり動作が多い競技で起こりやすい疾患です。
西宮市のいくま整形外科では、鼠径部や股関節の痛みに対して、痛い場所だけを見るのではなく、股関節、骨盤、体幹、太もも、足部の使い方まで確認します。当院では、リハビリテーション、運動療法、必要に応じた画像検査を組み合わせ、痛みの改善とスポーツ復帰、再発予防を目指します。
鼠径部痛症候群とは
鼠径部痛症候群とは、足の付け根、股関節の前側、下腹部、内もも、恥骨周辺などに痛みが出るスポーツ障害です。一つの筋肉や腱だけが原因とは限らず、股関節周囲の筋肉、内転筋、腹筋、腸腰筋、骨盤周囲の安定性、体幹機能などが複雑に関係します。
特にサッカーでは、キック動作、ダッシュ、急な方向転換、片脚での踏み込みが繰り返されます。このとき、股関節や骨盤周囲に負担が集中すると、鼠径部に痛みが出やすくなります。
初期には「少し違和感がある」「練習後だけ痛い」という程度のこともあります。しかし、痛みを我慢して競技を続けると、走る、蹴る、切り返す、起き上がるといった動作で痛みが強くなり、競技継続が難しくなることがあります。
主な症状
鼠径部痛症候群では、足の付け根や股関節の前側、内もも、下腹部、恥骨周辺に痛みが出ます。痛みの出方は人によって異なりますが、次のような症状が多くみられます。
走ると足の付け根が痛い、ボールを蹴ると鼠径部が痛い、ダッシュや方向転換で痛む、腹筋や起き上がり動作で痛む、片脚立ちや踏み込みで股関節周囲が痛む、練習後に股関節の前側や内ももが重だるい、といった症状です。
症状が軽い時期は、ウォーミングアップ後に痛みが軽くなることがあります。そのため、本人も「動けるから大丈夫」と判断しがちです。しかし、慢性化すると痛みが長引き、競技復帰までに時間がかかることがあります。
原因は一つではありません
鼠径部痛症候群の原因は、単純な筋肉痛だけではありません。股関節の可動域不足、内転筋や腸腰筋の柔軟性低下、体幹の不安定性、骨盤のコントロール不良、キックフォームの乱れ、急な練習量の増加など、複数の要素が重なって発症します。
特に、股関節が硬い状態でキックやダッシュを繰り返すと、足の付け根に負担が集中しやすくなります。また、体幹が不安定な選手では、方向転換や片脚動作の際に骨盤がぶれ、鼠径部や内ももに過剰な負担がかかることがあります。
そのため、鼠径部痛症候群では、痛みのある部分だけをマッサージしたり、湿布で様子を見たりするだけでは不十分です。なぜ鼠径部に負担が集中しているのかを確認し、身体の使い方を改善することが重要です。
鑑別が必要な疾患
鼠径部の痛みは、鼠径部痛症候群だけで起こるわけではありません。股関節唇損傷、股関節インピンジメント、疲労骨折、恥骨結合炎、筋損傷、腰椎由来の神経症状、鼠径ヘルニアなど、別の疾患が隠れていることもあります。
特に、安静にしていても痛い、歩くだけで痛い、痛みが急に強くなった、股関節の引っかかり感がある、発熱やしこりを伴う、といった場合は注意が必要です。スポーツ障害と思っていても、整形外科以外の疾患が関係することもあるため、症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。
いくま整形外科での診察
当院では、痛みの場所、発症時期、スポーツ種目、練習量、痛みが出る動作を確認します。さらに、股関節の可動域、内転筋や腸腰筋の柔軟性、体幹の安定性、片脚バランス、踏み込み動作、キック動作に関係する身体の使い方を評価します。
必要に応じてレントゲン検査を行い、股関節や骨盤周囲の骨の状態を確認します。症状が長引く場合や、疲労骨折、股関節内の病変などが疑われる場合には、連携医療機関でのMRI検査を検討します。
鼠径部痛症候群は、画像だけで判断する疾患ではありません。診察所見、痛みの出る動作、スポーツ動作、身体機能を総合的に確認することが大切です。
治療はリハビリと運動療法が中心です
鼠径部痛症候群の治療では、痛みが強い時期には負担のかかる動作を一時的に調整します。特に、全力ダッシュ、強いキック、急な方向転換、ジャンプ、体幹を強くひねる動作は、痛みの程度に応じて制限が必要です。
ただし、単に休むだけでは再発を防げません。痛みが落ち着いた後に同じフォーム、同じ身体の使い方で競技に戻ると、再び鼠径部に負担がかかります。
いくま整形外科では、理学療法士によるリハビリテーションを通じて、股関節、骨盤、体幹、太ももの状態を確認し、患者さんに合わせた運動療法を行います。股関節の可動域改善、内転筋や腸腰筋の柔軟性改善、体幹トレーニング、臀部筋の強化、片脚バランス、踏み込み動作の改善などを段階的に進めます。
サッカー選手であれば、痛みが落ち着いた後に、ジョギング、ダッシュ、方向転換、軽いキック、強いキック、対人練習というように、段階的に復帰していくことが重要です。
スポーツ復帰の目安
鼠径部痛症候群は、痛みが少し引いたからすぐに全力で復帰すると再発しやすい疾患です。復帰の目安としては、日常生活で痛みがない、股関節の動きが改善している、片脚動作で痛みがない、軽いランニングで痛みが出ない、ダッシュや方向転換で痛みが再発しない、競技動作を段階的に行えることが大切です。
痛みを我慢して練習を続けるより、早い段階で原因を評価し、運動療法を行う方が、結果的に競技復帰までの期間を短くできる可能性があります。
足の付け根・股関節の痛みは早めにご相談ください
鼠径部痛症候群は、サッカーや陸上などのスポーツ選手に多い一方で、原因が複雑で長引きやすい疾患です。足の付け根が痛い、股関節の前側が痛い、キックやダッシュで鼠径部が痛い、練習後に内ももや下腹部が痛むという場合は、早めに整形外科で評価を受けることが大切です。
西宮市で、スポーツによる鼠径部の痛み、股関節の痛み、足の付け根の痛み、グロインペイン症候群でお悩みの方は、いくま整形外科へご相談ください。当院では、診察、必要に応じた画像検査、リハビリテーション、運動療法を組み合わせ、痛みの改善とスポーツ復帰、再発予防をサポートします。
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いくま整形外科
住所 : 兵庫県西宮市上田西町3-43
サンロイヤル武庫川サンク 1階
電話番号 :
0798-40-1350
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