子どもが急に腕を動かさない!肘内障かも?受診前の対応と予防
2026/10/17
「手をつないで歩いていたら、急に泣いて腕を使わなくなった」「着替えの後から片腕を下げたまま」。小さなお子さんにこのような変化があったとき、考えられる原因の一つが肘内障(ちゅうないしょう)です。ただし、見た目だけで骨折などと区別することはできません。
病気のしくみと診察・治療については、肘内障の診療案内で詳しくご紹介しています。この記事では、受診までに保護者の方ができることをまとめます。
泣きやんでも、腕を使っているか確認しましょう
肘内障では、痛む腕を動かさずにいると落ち着いて見えることがあります。「泣きやんだから大丈夫」とは限りません。普段のようにおもちゃへ手を伸ばすか、片腕だけをかばっていないかを観察してください。確認のために、無理に腕を曲げ伸ばしする必要はありません。
手を引いた覚えがなくても起こる場合があります。原因が分からないときも、急に腕を使わなくなった状態が続くなら、速やかに医療機関へ相談しましょう。
受診前にすること・避けたいこと
楽な姿勢で支え、状況をメモする
お子さんが痛がらない姿勢で腕を支えます。「いつから」「直前に何をしていたか」「転倒や衝突はあったか」「以前にも同じことがあったか」を診察で伝えてください。
自己流で戻そうとしない
動画をまねて腕を回す、引っ張る、強く曲げるといった操作はしないでください。肘内障以外のけがが隠れている場合もあり、診察を受けたうえで治療することが大切です。
腫れや発熱があるときは特に注意
転倒・強い衝撃の後、目立つ腫れや変形、発熱や赤みを伴う痛みがある場合は、骨折や感染症なども確認する必要があります。手指が冷たい・青白い、強い痛みでぐったりしているときは、救急外来を含め速やかに受診してください。
お子さんのけが全般については、子どものけがで受診する目安もご覧ください。
治療後も腕を使わないときは?
整復後は、医療機関で腕の動きや痛みを確認します。すぐに使えるようになるお子さんもいれば、時間がかかる場合もあります。帰宅後は診察時の指示に従い、翌日になっても十分に動かさない、痛みや腫れが続く・悪化するときは再受診してください。
繰り返さないために家族で共有したいこと
- 手首や前腕をつかんで持ち上げず、脇の下から体を支える
- 両手を持ってぶら下げたり、振り回したりする遊びを避ける
- 保護者だけでなく、祖父母やお子さんを預かる方とも抱き上げ方を共有する
肘内障を繰り返すお子さんもいます。以前と似た様子でも自己判断で同じ病気と決めつけず、受診して確認しましょう。
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参考資料:Royal Children's Hospital「Pulled elbow」保護者向け資料、同「Upper limb non-use」、日本整形外科学会「肘内障」
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